接待のお店の選び方は?個室・予算・予約で確かめる7つのこと
接待のお店は、落ち着いて話せる席、来やすく帰りやすい場所、1人あたりの総額、予約の条件の4つで選びます。個室料やサービス料はお店ごとに違い、経費では1人10,000円以下かどうかが国税庁の示す基準の一つです。
「初めての接待で、どんなお店を選べばいいのか分からない」「取引先に失礼のないように、予約のときに何を確かめればいいか知りたい」。
接待のお店は、料理の味だけでなく、落ち着いて話せる席か、相手の帰り道に無理がないか、会計の総額がいくらになるかまで考えて選ぶ必要があります。公式サイトに書かれている「個室あり」「サービス料込み」といった表示も、お店ごとに意味が少しずつ違います。
この記事では、くらしくらべ編集部が2026年10月29日に大阪市北区・中央区の会食向けのお店11店の公式サイトを確認して分かった、個室・価格・予約の条件の違いをもとに、接待のお店を選ぶときに確かめることを7つにまとめました。経費の扱いは、国税庁の説明をもとに書いています。
接待のお店は「席・場所・総額・予約の条件」の4つで選ぶ
接待のお店は、落ち着いて話せる席があるか、相手が来やすく帰りやすい場所か、会計の総額が予算に収まるか、予約の条件(人数・期限・キャンセル料)が自分たちに合うかの4つで選びます。料理のジャンルは、相手の好みや苦手なものが分かっていればそれに合わせ、分からなければ、和食・中華・フレンチなどのコースがあり、食べられないものを予約時に相談できるお店を選ぶと調整しやすくなります。
くらしくらべで比べた梅田・中之島の6店では、個室の数は2室から21室まで、ディナーの最低価格は公式サイトの税込・総額の表示で6,600円から19,360円まで幅がありました。同じ「個室」でも、部屋の数や人数の上限、個室料の有無はお店によって違います。
接待のお店を選ぶときに確かめる7つのこと
接待のお店を選ぶときは、次の7つを予約の前に確かめておくと、当日に慌てずに済みます。
- 個室の種類と人数:完全個室か、仕切りのある半個室か。人数の下限と上限も確かめます(例:日本料理 なかのしまの個室は4〜14名・4〜6名・4〜8名などに分かれています)
- 個室料:料理とは別にかかることがあります。日本料理 なかのしまは各室6,325円(2時間)、鉄板焼「ちゃやまち」は個室・接待プランを4名以下で使うと室料25,000円がかかります
- 価格に含まれるもの:「消費税・サービス料15%込」「総額(サービス料10%・消費税10%込)」のように、サービス料の率と表示の仕方はお店ごとに違います。予約時だけチャージ料金がかかるお店もあります(がんこ なんば本店は10%)
- 予約の期限:接待向けのプランは前もっての予約が必要なことが多く、中国料理「春蘭門」の個室プランは3日前まで、ちゃやまちの個室・接待プランは前日までです
- キャンセル料:ラ・フェット ひらまつは利用予定日の2日前から50%、前日から100%と書いています。相手の都合で日程が変わる可能性があるなら、先に確かめます
- 駅からの道のり:ホテルの中のお店は駅とつながっていることがあり、雨の日も移動しやすくなります(日本料理 なかのしまは京阪中之島線「中之島」駅と地下通路で直結、中国料理 桃李は御堂筋線 心斎橋駅の8号出口と直結)
- 食べられないものへの対応:アレルギーや宗教上の理由で食べられないものがある相手には、予約時に伝えます。中国料理 桃李には、ヴィーガンコースとハラールコースのメニューがあります
(出典:各店の公式サイト、2026年10月29日確認。各店の詳しい内容と出典は「梅田で個室のある会食・接待のお店は?」と「心斎橋・なんばで宴会ができるお店は?」に載せています)
接待のお店の予算は「1人あたりの総額」で考える
接待のお店の予算は、コースの価格ではなく、飲み物・サービス料・個室料を足した1人あたりの総額で考えると、会計のときに想定と違ってしまうことを防げます。コースの価格が税込でも、サービス料が別にかかるお店や、飲み物を別に頼むお店があるためです。
たとえば、くらしくらべで確認したお店では、飲み物の付け方が次のように分かれていました(2026年10月29日、各店の公式サイトで確認)。
- 飲み物込みのプラン:中国料理「春蘭門」の忘新年会プラン(フリードリンク150分制)、中国料理 桃李のフリードリンク付きプラン(2時間)
- コースにフリードリンクを足す形:鉄板焼「ちゃやまち」の個室・接待プラン(+3,500円、2時間制)、かに道楽 梅田店(フリードリンク2,200円、8名から)
会社の経費として処理するときは、国税庁が、得意先などとの飲食で1人あたり10,000円以下の費用は、決められた事項を書いた書類を保存している場合に限り、交際費等から除かれると説明しています(2024年3月31日以前に支出した分は5,000円以下)。1人あたりの金額は、支出した金額を飲食に参加した人数で割って計算します。社内の役員・従業員だけの飲食は対象になりません。
保存する書類に書く事項として、国税庁は次の5つを挙げています。
- 飲食のあった年月日
- 参加した得意先などの氏名または名称と、その関係
- 参加した人数
- 費用の金額と、飲食店の名称・所在地
- その他、飲食の費用であることを明らかにするために必要な事項
(出典:国税庁 No.5265 交際費等の範囲と損金不算入額の計算、2026年10月29日確認)
1人あたり10,000円の判定は、会社が使っている消費税の経理の方式(税抜か税込か)で計算した金額で行うと、同じページに書かれています。実際の扱いは、会社の経理の担当者や税理士に確認してください。
接待の当日に気をつけたいこと
接待の当日は、席の順番、会計のタイミング、終わりの時間の3つを決めておくと、話に集中できます。
- 席の順番:一般に、入口から遠い席が上座、入口に近い席が下座とされます。個室の形によって変わることがあるため、予約のときにお店へ部屋の形を聞いておくと決めやすくなります
- 会計:相手の前で支払いをしなくて済むよう、事前に支払い方法を決めておくか、途中で席を外して済ませます。領収書には、経費の処理に必要な事項を書いてもらえるか確かめます
- 終わりの時間:個室や飲み放題には時間の区切りがあります(例:ラ・フェット ひらまつのパーティーの会場使用料は2時間30分までの料金、桃李のフリードリンクは2時間)。相手の帰りの電車の時間も考えて、終わりの時間を決めておきます
よくある質問
接待のお店は個室にしたほうがいいですか?
接待のお店は、話の内容を周りに聞かれたくない場合や、相手が落ち着いて話したい場合には個室が向いています。個室には個室料がかかるお店や、人数の下限があるお店があるため、予約の前に条件を確かめてください。くらしくらべで確認した梅田・中之島の6店は、すべて公式サイトに個室の記載がありました。
接待の予算は1人いくらくらいが多いですか?
接待の予算は、相手との関係や会社の決まりによって違うため、一律の目安はありません。くらしくらべで2026年10月29日に確認した梅田・中之島の6店では、ディナーの最低価格が公式サイトの税込・総額の表示で6,600円から19,360円まででした。経費の扱いでは、1人あたり10,000円以下かどうかが国税庁の示す基準の一つになっています。
接待の飲食代は、全額を経費にできますか?
接待の飲食代は、1人あたり10,000円以下で、決められた事項を書いた書類を保存している場合に、交際費等から除かれると国税庁が説明しています(2024年4月1日以後の支出)。10,000円を超える場合は交際費等として扱われ、損金にできる金額は会社の規模などによって変わります。具体的な処理は、経理の担当者や税理士に確認してください。
接待のお店は何日前までに予約すればいいですか?
接待のお店の予約の期限は、お店とプランによって違います。くらしくらべで確認したお店では、中国料理「春蘭門」の個室プランが3日前まで、鉄板焼「ちゃやまち」の個室・接待プランが前日まで、中国料理 桃李のフリードリンク付きプランが3日前までの要予約でした。個室の数には限りがあるため、日程が決まったら早めに予約すると選べるお店が増えます。
まとめ
接待のお店は、落ち着いて話せる席、来やすく帰りやすい場所、1人あたりの総額、予約の条件の4つで選びます。個室料やサービス料、予約の期限、キャンセル料はお店ごとに違うため、予約の前に公式サイトか電話で確かめてください。
経費として処理するときは、国税庁が示すとおり、1人あたり10,000円以下の飲食費は、決められた事項を書いた書類の保存を条件に交際費等から除かれます。個室のあるお店を同じ項目で比べたいときは「個室のある会食・接待のお店の選び方と比較」の比較表も使ってください。